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「点」ではなく「線」で捉えよう

 

こんにちは。冨田です。

昨日からセンバツ高校野球が始まりました。そして明日は、韓国でドジャースvsパドレスのメジャー開幕戦があります。いよいよ球春といったところです。

さて、私は学生時代に野球をやっていましたので、少しだけウンチクを言わせてください。野球は、ピッチャーが投げたボールをバットで打つというスポーツなのですが、そこにはコツがあります。

ピッチャーが投げたボールは、打つ瞬間だけの「点」で捉えるのではなく、ピッチャーが投げたポイントから放物線を描き、「線」で捉えると打ちやすくなります。

言っている意味が分かりますでしょうか。

つまり、ピッチャーが投げた球の残像をそのまま「線」として描き、そこにバットスイングの「線」を合わせていくということです。余計分かりにくいか(笑)


ということで野球の例えはさておき、今日は、あらゆるものを「点」ではなく「線」で捉えると分かりやすくなるよ、というお話をします。

 

街並みを線で捉える

会社の最寄駅である大和駅の周辺は、コロナ禍以降、街の風景が様変わりしました。飲食店が入っていた複合ビルが無くなり、そこには今度大きなマンションが建ちます。

また、10年20年スパンで振り返ってみても、街のお店の種類が変わってきました。CDレンタル屋は無くなり、夜のあやしげなお店は身を潜めました。

他方で、いつも出来ては潰れ、出来ては潰れを繰り返すテナントや路面店もあります。その場所はおそらく立地が悪いのでしょう。

皆さんが住んでいる街や、いつも遊びに行っている街も見てみてください。昔に比べて様変わりしていませんか。個人がやっているような小規模な路面店が減り、大きな商業施設や駅ビルが出来ていたりしませんか。

その背景には、少子高齢化のあおりで個人店の運営が厳しくなっていることや、鉄道会社など大手企業が自治体と手を組み、駅前の都市開発を手掛けていることなどがあります。

こういった街並みの変化も、時代背景とともに「線」で捉えてみると、興味深いと思いませんか。

 

経験を線で捉える

街並みだけじゃなく、自分の過去の経験も「線」で捉えてみると面白いです。

たとえば、昔はタバコもお酒も夜遊びも派手にやり、オールナイトは当たり前、人に迷惑をかけることもしばしば。そんな時期もあったかと思います。でも今は、大人になり規則正しい生活を送っているとか。

あるいは、若い時からたくさん旅行に行き、いろんなものを見聞きして、体験して、世界観が変わったという人もいるでしょう。

過去を振り返ると、いろんな人との出会いや別れ、そして今なお続いている人間関係もあると思います。良い思い出、悪い思い出、相手に不義理をして後悔したこともあるでしょう。

でも、その時は悲しくて嫌な思いをしたとしても、時間が経てば良い思い出として残ることもあります。笑い話にすることもできます。

昔話ばかりする人は、思考をアップデートしていない老害だど言われますが、昔を振り返ること自体は悪くないと思います。

良い意味で言えば、昔の経験は「知的財産」と言えるでしょう。

 

仕事を線で捉える

仕事においてはとくに「経験」が物を言うでしょう。過去の成功事例、失敗事例、それらのデータベースがあるのと無いのとでは、やはり違いますよね。

もちろんそれは、時代の移り変わりをアップデートした上で、過去の経験を活かすという意味です。まるっきり過去と同じことを繰り返すのとは違います。

あと、別の文脈で、「点」ではなく「線」で捉えなきゃいけないことがあります。

それは、何らかの仕事の依頼をする際に、「点」で依頼をするのではなく、「線」で依頼をするという事です。

点で依頼をする人は、アレやってコレやってと、投げっぱなしで仕事を依頼します。依頼を受けた人は、これ何の意味があってやるのかな?という疑問がわきます。

そして目的も分からないまま仕事をこなすので、当然いい仕事は出来ません。

そうではなく、仕事の依頼をする際にはしっかりと「目的」を伝えた上で依頼することです。つまり、目的につながっている「線」を見せることです。

 

まとめ

何か物事を見る際には、そのまま「点」だけを見るのではなく、その裏にある背景を考察したり、あるいは定点観測をしたりと、「線」で捉えるようにすれば、物事の「本質」が見えてきます。

それには時間や経験も必要でしょう。今すぐに線で捉えることは難しいかもしれません。ただ、今からそういう癖をつけておいた方が良いと思います。

「点」ではなく「線」で捉える

参考にしてもらえれば幸いです。

それではまた。

 

 

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