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「貯蓄から投資へ」の流れは進むのか?

 

こんにちは。冨田です。

さて、日経平均が過去最高を更新してから久しいですが、そこから足踏みしてなかなか突き抜けられないようですね。4万円を突破したり、先日大暴落したり。。

ただ、今年から始まった「新NISA」によって、株式投資をする人がめちゃくちゃ増えたのは事実です。金融庁によると、2024年3月末時点でNISA口座は2322万口座もあるそうです。国民のおよそ20%が持っていることになります。

逆に言えば、まったく投資をせずに預貯金で持ち続けている人がいるのも事実です。というより、いまだにそちらがマジョリティです。なぜなら、現在の日本の預貯金額は1110兆円で、金融資産の半分以上を占めているからです。

それでは、なぜみんな株式投資をしないのでしょうか。なぜ預貯金にいそしむのでしょうか。株式投資に対してどういう風に向き合えば、投資したくなるのでしょうか。

 

投資は推し活と同じ

株式投資と聞けば、金儲けのイメージを持たれるかもしれません。
たしかに、投資の目的は資産を増やすことです。お金を投じてリターンを得る。つまり、お金がお金を生む「マネーゲーム」と捉えることもできます。

しかし、本来の株式投資というのは、「この企業を応援したいな」とか、「この社長の理念が好きだな」とか、そういう感情を形にするものです。

応援したい企業、応援したいプロジェクトに対し、「お金」というツールを使って支援をするのです。もちろん、その企業が成長すればリターンが返ってきます。投資した額の何倍にもなって返ってきます。

社長の崇高なビジョンがあり、今はまだ日の目を浴びていないが、事業が成功すれば、きっと社会に良い影響を及ぼします。そんな企業を応援する行為が株式投資なのです。

これって、「推し活」そのものじゃないですか?

「推し」に対して、「投げ銭」することと変わらなくないですか。

 

日経平均は10万円まで行くのか?

思い出してください。
2024年2月22日、日経平均株価が1989年でつけた史上最高値の3万8915円を更新し、 7月11日には初めて4万2000円台をつけました。

株価においては、ようやく失われた30年を取り戻したと言えます。

そして、日経平均株価はここから5万円、6万円、そして10万円まで到達するのかしないのか、ということに関心が集まっています。

いや、さすがに10万円はいかないっしょ。30年かかってようやくバブル期に追いついたレベルだし。日本の企業でGAFAのような企業は生まれないでしょ。

など、ネガティブ意見がある一方で、10万円は普通に行くでしょ、という専門家もいます。

それでは、10万円は行くでしょ、という意見の根拠は何でしょうか。

結論から言うと、「インフレ」による影響です。

インフレ、つまり物価が上がっていくと、株価も比例して上がるというロジックです。

物価が上がると、企業の売上は上がります。企業が儲かると給与も上がります。給与が上がると購買意欲が増し物が売れます。すると物価が上がります。

そして国全体で物価が上がっていくと、株価も自然と上がっていくのです。これは、日本以外の諸外国の株価とインフレ率の推移を見れば明らかです。

この30年間、日本だけがずっと物価が上がらず、給与も上がらず、株価も上がっていなかったのです。そして、ようやくここに来て日本も世界の流れに乗ってきたということです。

だとすれば、今後20年後か30年後かわかりませんが、日経平均株価が10万円になっても全く不思議ではないということです。

 

リスクヘッジとしての投資

仮に株価が10万円に到達したとして、これは超好景気なのでしょうか。みんな喜ぶべきことなのでしょうか。
実はそうとも言えないのが実情です。

なぜかと言うと、株価が10万円に上がった時には、物価も相当上がっているからです。

いま家賃5万円のアパートがあったとして、株価10万円の時にはおそらく家賃10万円くらいになっているはずです。マクドナルドのハンバーガーも吉野家の牛丼も、今より倍になっているはずです。

つまり、株価10万円の世界では、物価も今より2倍以上になっているから、欲しいものをバンバン買えるようになっているわけではありません。

もちろん賃金も上がっているのですが、物価が上がっているので、良くも悪くも今とあまり生活は変わらないというわけです。

ここで重要な点は、「現金の価値」が半分になっているということです。

つまり、株価10万円の世界では、株式などに投資している人と、していない人では、残酷なまでに資産格差が生まれてしまうということです。

 

まとめ

日本はバブルがはじけて30年間デフレに陥ったのですが、デフレ下では現金が相対的に価値を持っていました。

なぜなら、価格競争でどんどん物やサービスの値段が安くなったからです。待っていれば安くなった時代です。

ですが、これからは違います。いよいよインフレ日本への序曲が始まりました。インフレ状態においては、現金で持ち続けることはリスクが高いのです。

いまこそ「貯蓄から投資へ」流れていくべきです。

それではまた。

 

 

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