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テクノロジーの進化によるニンゲンの退化

 

こんにちは。冨田です。

想像してみてください。

スマートフォンのある世界と、無い世界を。

スマートフォンが登場し、世の中の大半の人が持つようになったのが、2015年頃でしょうか。いまでは、おじいちゃんおばあちゃんまで持つようになり、もはや社会インフラ化しました。

いま飲食店で注文する際、スマートフォンが無いと不便なのはご存知でしょうか。店員さんに口頭で注文するのではなく、スマホでQRコードを読み取り、そこから注文するというお店が増えています。

昨今、スマートフォン無しでは生活が不便になることが増えました。

そして、スマートフォンもそうですが、ここ10年でのテクノロジーの進展は凄まじく、特に去年から「AI」が爆発的に進化しています。文章や画像を自在に生成できる時代になりました。もうすぐ動画や音声も生成できるようになりますので、もはや人間の目では本物かどうかの見分けがつかなくなります。

さて、そんな時代を生きている私たちですが、便利になったことの代償として、「ニンゲンとしての退化」も進んでいることにお気づきでしょうか。

 

指の動きの退化

普段パソコンで仕事している人は分かると思いますが、タイピングする機会が減っていないですか?

文字を打つ度に「予測変換」で次に打つ文字の候補が出てくるので、指でキーボードを打つ回数がかなり減ってきています。

物理的に指を動かす回数が減っているので、指が疲れることもなくすごく助かるのですが、明らかにブラインドタッチ能力が下がっています。

そして、もっと顕著なのが「手書き」です。最近ペンで文字を書いていますか?

私はほとんど書くことが無くなりました。もちろんメモ程度に殴り書きする時はありますが、本気の文字は書く機会が激減しています。明らかに字が下手になっていると思います。

 

足腰の退化

これはご想像の通り、Amazonのせいですね。お買い物はネットで完結しますので、自ら足を運んで買いに行く必要が無くなりました。

最近ではネットスーパーも流行っていますので、日常食べる食材や飲料も自宅に届けてくれるため、スーパーにすら足を運ばなくてよい時代です。

そうなるとどうなるか。足腰が弱りますよね。

歩く行為は健康維持には欠かせないので、ネット通販の普及により、不健康になった人が少なくないのではないでしょうか。

とりわけ高齢者や肥満気味の方は、ネット通販は使わずに、あえて買い物に出かけた方が良いのです。

 

読解力の退化

普段YouTubeは観てますか?観ていますよね。

いまや、知りたいことは何でも動画にあがっています。わざわざ本を探さなくても動画を見れば分かる時代です。

スマートフォンで瞬時に視聴できるし、ワイヤレスイヤホンがあれば、電車の中や歩いている最中でも観ることが出来ます。(歩きながらはダメですよ)

動画視聴が日常となると、文字を読む機会が減っていきますので、「読解力」が身に付かなくなると思います。

大人はまだしも、子供たちは物心ついた時からスマホやYouTubeはありますから、どうしても本より動画になっていると思います。

動画で理解できれば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、動画と文字を読むのでは掛かる時間が全然違います。動画はタイムパフォーマンスが悪いのです。

 

記憶力や計算能力の退化

これはGoogle先生がいるからですね。知りたいことがあれば、ググれば瞬時に教えてくれます。あと、有名人の名前をド忘れした時も、関連キーワードを打ち込めばほぼ答えを出してくれます。

他にも、道を覚える必要も無ければ、電車の乗り換えを覚える必要もありません。GoogleマップやNAVITIMEが瞬時に教えてくれます。待ち合わせの場所にも「GPS」で案内してくれるので、事前に調べる必要すらありません。

あと、数字の計算もスマホの電卓アプリで瞬時に出来るので、九九すら覚える必要もありません。生年月日から年齢を出すこともできるし、西暦、和暦の変換もできます。

スマホのおかげで、人間の頭で覚える必要が無くなりました。つまり「記憶」する必要が無くなったということです。

もっと言うと、自分の頭で考える「思考力」が低下しているかもしれません。

 

コミュニケーションの退化

生成AIの登場でコミュニケーションの機会が減っていると思います。

たとえば、何かの事象について聞いてみたい時、ディスカッションしたい時、「ChatGPT」が相手になってくれます。そしてかなり優秀な相手です。

〇〇について、私はこう思うんだけど、あなたはどう思う?とか、〇〇について事例を10個出して、とか。どんな無茶ぶりでも嫌がらずに、何回でも何回でも答えてくれます。

ChatGPTはめちゃくちゃ優秀な「壁打ち相手」になってくれるので、リアルな人と議論する機会が減ってしまいますね。

これはGoogle先生に聞く行為も同じです。何かを知りたい時には、人に聞く前にまずはググりますよね。

つまり、言葉を発して人とコミュニケーションする機会が減っているのです。そうなると、極端ですが「人間の声」自体も退化していくのではないでしょうか。

 

あえて作ることで価値が生まれる

テクノロジーの進展により、あらゆることが便利になって良いのですが、人間の機能が退化していくという副作用もあります。

つまるところ、人間はどんどん動かなくてよくなります。手は動かさない、歩かない、しゃべりもしない。こんな調子だと、とても健康的とは言えないですよね。

なので、人間の機能が退化しないよう、そして健康を損なわないよう、あえて「作り出す」ことに価値が生まれます。

たとえば駅前フィットネスやチョコザップです。通常のスポーツジムのように、気合いを入れて行く必要はなく、気軽に寄って、気軽に体を動かすことができます。この「気軽に」がポイントです。

あと、コミュニケーションを作り出す装置として、オンラインサロンやスナックがあります。オンラインサロンはSNS上でコミュニティを作って会話をやりとりするのですが、スナックは対極です。リアルなお店に行き、ママや他のお客さんと会話を楽しみます。

 

まとめ

さて話をまとめると、現代はテクノロジーの進展とともに、人間がやらなくてもよい事が増えました。とても便利になって良いことなのですが、その副作用として、人間の機能が退化していることも事実です。

それはそれで、便利になったのだから、必要なくなった機能は無くても良いじゃないかという意見もあります。

ただ、「歩かない」とか「話さない」とか、不健康になることだけは避けた方が良いと思います。

この週末は、あえて「徒歩」でお出かけしてみてはいかがでしょうか。

それではまた。

 

 

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