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ライト層や若年層を狙うならタイパ戦略

 

こんにちは。冨田です。

世の中たくさんの情報で溢れかえっていますね。
現代人が1日で目にする情報は、江戸時代の1年分に相当するというのは有名な話ですが。街中にある看板やデジタルサイネージ、テレビやラジオ、そしてスマホの中にある無限の情報。
とくに最近ではサブスクサービスが主流なので、映画もドラマも見放題、音楽も聴き放題です。

もうこうなると、一コンテンツあたりの単価も激下がりで、生涯かけても消費が追いつかないくらいのコンテンツ量で溢れかえっています。
こんな情報過多の時代に、何か情報発信をして見てもらうためには、タイパ(タイムパフォーマンス)の良いコンテンツにしなくてはいけません。

ということで今日は、いくつかの事例を交えながら「タイパ」戦略について考えてみたいと思います。

 

高校野球とプロ野球

高校野球では、選手はグラウンドの中で常に全力疾走していて、動きもキビキビしています。投手の投球テンポも攻守交代も速く、試合時間は大体2時間ちょっとで終わります。その短い時間の中でもいろんなドラマがあり、観ている人を魅了します。

野球好きじゃなくても楽しめる「甲子園」というコンテンツは、もはや日本の風物詩と言っても過言ではないでしょう。

一方プロ野球は、攻守交代時の選手の動きも遅いし、投手の継投も多く、試合時間は3時間をゆうに超えます。下手したら4時間5時間になることもあります。

プロ野球は、どちらかというとコア層向けのコンテンツといえます。ただ、最近は球団側も工夫をしており、スタジアム内で様々な演出やイベントを仕掛け、来場者には飽きさせないようにはしています。

とはいえ、トータルの時間が長いと、野球好きではない「ライト層」は完全に飽きてしまいます。ゆえに、試合時間の長いプロ野球は、新規のお客さんを呼びにくくなっているのは確かです。

 

美容院と特化型専門店

いま美容院が減少しているのはご存知でしょうか。いわゆる一般的な美容院は閉店ラッシュを迎えています。この背景には、もちろん供給過剰になってきたことが挙げられますが、一方で、「タイパ」が悪いという側面もあると思います。

美容院は事前に予約をしなくてはならないし、行けば髪をシャンプーしてカットしてカラーリングして、乾かしてセットして、軽くマッサージをしてくれて、何だかんだで1〜2時間くらいかかると思います。つまり長いのです。

今の時代はいろんなニーズがあり、ササっと切って終わらせたい人、伸びた部分の白髪染めだけしたい人、いわゆる「時短ニーズ勢」が一定層はいるわけです。もちろん、高くても良いから高級サロンのようなフルサービスを受けたい人もいます。

ただ、相対的にみて「タイパ」を意識する人が増えているため、十数分で終わるカット専門店やヘアカラー専門店が増えているのも事実です。

 

フィットネスクラブとチョコザップ

同様に、フィットネス業界でも淘汰が進んでいます。いわゆる一般的なフィットネスクラブは倒産が相次いでいて、伸びているのはエニタイムフィットネスくらいです。エニタイムは24時間トレーニングだけに特化したジムです。その他のサービスを排除して特化型にしたことが功を奏しています。

そして特筆すべきは、タイパを意識してライト層(潜在層)の獲得に成功したのが「チョコザップ」です。どこにでもあって、どこにでも気軽に入れて、ちょこっとだけ運動できるこの施設は多くの人に受け入れられました。

まさしく、今までトレーニングとは無縁の人たちに「運動する習慣」のきっかけを作ったサービスとして、チョコザップは価値のあるサービスだと思います。

 

タイパを気にする若年層

ライト層、とりわけ若年層は、毎日たくさんの情報を消費しています。そのため、短い時間で「面白い!」「役に立つ!」と思えるものをだけを好んで見る一方、長くてダラダラしたものは避けられます。たとえば時事ニュースも、テレビやネット記事で見るよりもTiktokなどのショート動画で見る方が主流です。

そして、学校や部活、バイトの合間、電車やバスの中など、ちょっとしたスキマ時間に楽しめるコンテンツが人気です。逆に言えば、スキマ時間で気軽にアクセスできるアプリやプラットフォーム、そしてコンテンツでないと若年層には刺さりません。

且つ、若年層は流行に敏感な一方で、すぐに興味を失いやすいという特徴があります。そのため、いつでもトレンドに合わせたコンテンツである必要があります。

 

まとめ

今の時代はコンテンツに溢れていて、そのほとんどが無料で消費できるものです。そんな時代に新規ユーザー(とくに若年層やライト層)を集めるには、「タイパ」を意識して情報発信しないと彼らには届きません。

逆に「コア層」は長くてもちゃんと見てくれます。でも、コア層を育てようにもそもそも母集団がないと始まりません。つまり、ライト層をいかに獲得していくかが重要なわけです。

ということで、「ライト層」や「若年層」を狙うには「タイパ戦略」が必要ですよということです。

それではまた。

 

 

 

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