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高校球児は悔しくて泣いているわけではない

 

こんにちは。冨田です。

夏の風物詩「高校野球」も終わりました。優勝した「慶應義塾高校」は素晴らしかったです。なんと107年ぶりの優勝です。真の文武両道を貫く慶應義塾野球部は、これからも楽しみです。

ところで、甲子園を観ていると、負けたチームの選手は必ずと言ってもよいほど泣いていませんか。中には崩れ落ちるくらい号泣している選手もいます。どれだけ悔しいんだよと。

でも、泣いているのは悔しいからという理由だけではありません。他にも、様々な感情がこみ上げてきているからです。

 

高校野球とは何か

野球を始めたばかりの子供の頃の夢は、おそらくみんなプロ野球選手でしょう。あるいはメジャーリーガーかもしれませんね。

ですが、小学校から中学校、そして高校に上がる頃には大体自分の実力がわかってきます。いや、こりゃ(自分は)プロに行くレベルではないなと。。

その場合には、次の目標は「甲子園」となります。甲子園で試合をすることは、野球をやる者すべての人が憧れ、目標とするものです。

100年以上の歴史がある「甲子園」は、もはやブランドであり神格化されています。

 

厳しい練習と仲間との絆

高校野球の全国の加盟校数は3818校あります。

その中で頂点を目指す強豪校もあれば、とにかく甲子園に行く、つまり県内代表として出場すること自体に目標を置いている高校もあります。あるいは、楽しく野球が出来れば良いというだけの弱小高校もあります。

はなから甲子園を諦めている高校はともかくとして、甲子園出場を目指している、あるいは全国制覇を目指している野球部は、それはそれは厳しい練習を日々重ねています。

走り込みやウエイトトレーニング、膨大な量の素振りや守備練習と、体力の限界まで追い込みます。

そんな厳しい練習に耐えられるのは、仲間と一緒に頑張っているからです。志を同じくする仲間と一緒に苦楽を共にする。それはかけがえのない経験であり、大切な仲間です。

 

夢への挑戦

そして、万全の準備をした状態で迎える最後の夏の(地方)大会は、早いところでは6月から始まりますが、大半の県が7月に行われます。

3年生にとっては、負けたら終わりの戦いが始まります。負けた瞬間に部活動は終了。直前まで厳しい練習を行い、夢である甲子園出場を目指してやってきた2年半の部活動がです。

リーグ戦とは違い、一発勝負のトーナメント戦なので、その緊張感は半端ありません。

夏の大会に関しては、地方大会でも学校の一般生徒まで総出で応援に来てくれますので、気合も入りまくりです。さあ、プレイボール!

 

涙の意味

そして、その時は来ます。

試合展開は劣勢で、9回のツーアウトまで来ました。野球はツーアウトからとは言いますが、もうこの時点で内心では諦めています。

そしてゲームセットが告げられると、感情が爆発します。堰を切ったように涙が溢れてきます。もちろん悔しい思いで泣いている選手もいますが、それよりも、一緒にやってきた仲間との部活動が終わりを告げたことで、寂しいという方が強いのだと思います。

2年半、ほとんど毎日練習をし一緒に過ごしてきた仲間たちとの時間が、今この瞬間に終わります。悔しいという感情よりも、終わったという寂しさが強いはずです。

ただ、部活が終わる3年生よりも、2年生の方が泣いている印象があります。先輩との別れが寂しいからでしょう。

 

成長と学び

今回の大会で、前評判の高かった大阪桐蔭ですが、大阪予選の決勝で履正社に負けて甲子園出場は逃しました。プロ野球ドラフト1位候補のキャプテンでエースの前田悠伍選手は、試合後に涙は見せませんでした。

2年生の時は甲子園の準々決勝で負けて号泣していましたが、1年後、キャプテンとして迎えた最後の試合では、負けて泣き崩れ落ちる仲間たちを励ましていました。

1年間で成長した姿を見せてくれましたが、彼の目にはすでにプロの世界が見えていたのかもしれません。

そんな彼はともかくとして、一般の野球部員は、これから進学して社会人になっていく過程で、甲子園を目指して厳しい練習に耐えた経験は、とても活かされるはずです。

それではまた。

 

 

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