
「FAKE or FACT」は各々が見極める
こんにちは。冨田です。
最近リリースされた「Sora2」をご存知でしょうか?
これは何かと言うと、ChatGPTを開発したOpenAI社の「動画生成AI」です。
すでに、TiktokやInstagramリールなどで時々流れてきませんか。
「ぶっ飛んだことをするおじいちゃんやおばあちゃん」や「大人のようなセリフをしゃべる赤ちゃん」など。
見たことがある人は分かると思いますが、これクオリティやばくないですか?
そこに出てくる人物や動物、そして物理描写など、本物と見分けがつきません。
今日は、そんなリアルなAI時代に、何を信じて何を疑うのか、「FAKE or FACT」のジャッジをするうえで大事なことを、一緒に考えていきたいと思います。
「百聞は一見に如かず 」の終焉
まず、「Sora2」のような視覚的に分かりやすいフェイク動画の量産によって、何が消滅するでしょう。
それは、テレビで放映している「衝撃映像」みたいな番組です。
「決定的瞬間」「奇跡の光景」として流されているこれらの映像は、「これ、実はAI生成じゃないの?」という疑いの目で見られるようになるからです。
すでにスマホの中では、ウソみたいな「超衝撃映像」が流れています(ウソですけど)
もはやテレビ番組の「衝撃映像」では驚かないでしょう。
また、エンターテイメント分野だけでなく、法廷での証拠映像、ジャーナリズムにおける現場映像など、「映像が持つ証明力」が急速に失われていくでしょう。
本当、この辺はどうしていくんでしょうね。
信憑性が損なわれると「証拠映像」なんか意味をなさなくなります。
一方、観る側としては、本物かどうかをジャッジする目を養わなければなりません。これは、情報の受け手にとって非常に大きな「負荷」となってしまいます。
生成AIと陰謀論が加速させる「分断」
フェイクはAIだけではありません。
昔からある「陰謀論と都市伝説」も同様です。
そして、陰謀を信じて疑わない人たちと、科学的にそれはあり得ないという人たちでは、「分断」がより深くなっていくでしょう。
陰謀論側:
「ほら、これが真実の証拠だ!メディアが隠している!」と、AI生成のリアルな映像を真実として受け入れてしまう。
科学的・合理的思考側:
「これはAI生成だ。技術的に可能だ」と、全ての映像を疑いの目で見て、陰謀論者を非科学的だと見なしてしまう。
この両者の溝は深まるばかりです。
AI技術は、それぞれのコミュニティ内で「信じたい情報」を無限に供給できるため、お互いが完全に「異なる現実」を生きることになります。
情報の「両耳聞き」の重要性
身近な例を出します。
たとえば、同じ会社のAさんとBさんが喧嘩していたとします。
Aさんの話を聞いた直後は、Bさんがいかに悪いかを認識します。
しかし、Bさんの話を冷静に聞くと、Aさんの主張がどれだけ主観的で誇張されていたかがわかります。
つまりこれは、Aさん、Bさん「両方の意見」を聞いたうえで判断する必要があります。
私たちは、自分が好意を持っている人や、話が面白いと感じる人の話を、無意識に「増幅」して受け取ってしまいがちです。これを「確証バイアス」といいます。
この身近な例は、大きなニュースや政治的な対立図式にもそのまま当てはまります。
「片方の話を全て信じきってしまうリスク」は、真実を見誤るだけでなく、人間関係や社会の公平性を損な可能性があります。
瞬発的な感情を抑え「立ち止まって考える」
これらのことから、「FAKEかFACT」かという判断は、より研ぎ澄まして判断しなくてはいけないということです。
瞬発的、感情的に判断するのではなく、いったん冷静になって考えるというプロセスが必要です。
この「いったん冷静になって考えるプロセス」こそが、私たちがいま身につけるべき知的防衛線です。
具体的には、以下の3つのステップを踏みます。
①感情の自覚:
「今、自分は怒っているな」「不安に駆られているな」と、自分の感情を言語化する。そして感情が動いた時こそ、デマ拡散の危険信号だと認識し、行動を停止する。
②情報源の吟味:
「誰が言っているか?」「その根拠は?」と、情報源を検索(ファクトチェック)する。特に映像に関しては、「AI生成の可能性」を常に念頭に置くこと。
③多角的な視点:
「これと反対の意見はないか?」「Aさんの主張にBさんはどう反論するだろう?」と、意図的に反対の情報を探す努力をする。
これからの時代は、この「感情→理性→判断」というプロセスを意識的に踏むことが大事になるでしょう。特に、SNSの「シェア」「いいね」ボタンを押す前に、一呼吸置く習慣は、とても大事な「デジタル時代の深呼吸」と言えます。
まとめ
「Sora2」のように簡単にAI動画を作れるようになると、これから「フェイク動画」が世の中にたくさん溢れていく時代になるでしょう。
さてそんな時代に、私たちは何を信じて何を疑えばよいのでしょう?
一番困るのは、「詐欺」のクオリティが上がっていくことです。
詐欺に引っかからないよう自己防衛するには、いったん冷静になることが必要です。
そしてファクトチェックをし、それこそAIに聞いたりなんかして、自らがしっかり判断していきましょう。
それではまた。
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