お米
こんにちは。広報チームの岡野です。
先日、TVを観ている際、ある番組内で「お米」に関する特集をやっていたんですね。
お米が収穫される時期になったということは、今年も、もう残りが少ないじゃないか。」なんてことを思いながらその特集を見ていたのですが、ここ最近の日本人のお米離れの加速は顕著な傾向だそうです。
というのも、JA全農の調べでは、50年ほど前にお米の年間消費量のピークがあったそうなのですが、その時の国民1人当たりのお米の消費量は120kg近くあったんだそうです。
3食しっかりご飯を食べるくらいの計算ですね。
それが、年々減少の一途を辿り、現在では60kgを消費しない程度にまで、消費量が落ち込んでいるそうです。
考えてみれば筆者も、朝はシリアルで、昼はうどん。なんて食生活をしているので、お米を消費していない側の人間だと思うのですが、このお米離れは今後、少子高齢化の影響を受け、30年もすると国民1人当たりの消費量は30kg程度になると予想されているんです。
食の方向性が変わったとはいえ、あと30年程度で、お米の消費量が50年前の4分の1になるというのは、激変ともいえる変化なのではないかと筆者は感じています。
食欲というのは3大欲求の1つになっているくらいのものですから、正直、美味しいもの・色んなものを食べたいという欲求があって、それが手軽に実現できる現代においては、お米離れは致し方ない流れだったと考えることもできます…。
と、思考のループに、どっぷりはまってしまった筆者ですが、そんなお米離れが進む現代において、なんと2020年の新米は、“パンなんて食べてる場合じゃない”とお米屋さんが推すくらいの出来栄えなんだそうなんです。
これこそが冒頭で書いた番組内の特集で話されていた、真の内容なんですよ。
なんでも2020年は、気象条件が揃ったことで、外側がしっかり、内側がやわらかという、噛めば噛むほど美味しいお米が出来たという話なんですね。
お米の当たり年というと、筆者としては今から2年前…新品種が続々と登場した2018年が記憶に新しいところなのですが、今年は純粋に気象条件の賜物。“お米全体が美味しい”のだというのです。
そういわれると、今年のお米…気になってしまうのは、筆者だけではないのではないでしょうか?つくづく、筆者は食欲に素直だなぁ…と自己分析している、今日この頃です。
さて、ここで話は変わりますが…
今年のお米という意味で、“新米”という言葉がありますよね。
しかし、新米と普通のお米の区別ってどこにあるかご存知ですか?
どんな新米のペーペーも、いつかはベテランになっていくわけで…どこかに区切りがないといけません。
というわけで、調べてみますと…しっかりとした線引きが食品表示法にありました。
新米とは、秋に収穫してその年の12月31日までに精米され、包装されたお米。ということになっているんです。
そのため、年が明けてから包装されたお米は、新米と中身が同じであっても、新米を名乗れなくなるんですね。
基本、関東近郊で新米が出回り始めるのは9月ごろからですが、お米の収穫時期は品種にも左右されますし、こだわりの製法なんかがあったりすると、そもそも店頭に並ぶのが11月になるお米もあるとのこと。新米が、いかに短い期間の呼び名であるかが伺えます。
まさか、日付の切り替えで新米とそうでないお米になるとは…
逆を言えば、新年を迎えて、新米を名乗れなくなったお米も、実質、1日前までに梱包されていれば新米だったということになりますので、表示の上でのルールとはいえ、かなりシビアに見えるのは筆者だけでしょうか?
でも、このような決まりがあってこその“新米”なのですね。
ちなみにですが、お料理をされている方の中には、新米は水分量が多いから、炊くときには、水を減らして炊くと良いという話を聞いたことがある方も少なくないと思います。
かくいう筆者も、新米はそのように扱うようにと、祖母から習った覚えがあるんですね。
しかし、ちょっと気を付けたいのは、実は現在流通しているお米というのは、新米もその他のお米も、水分量が15%に調整されて出荷されているんですね。
流石に丸々1年前のお米と比べれば、新米の水分量が勝つことになるのですが、その差は微々たるものなんだとか。
そう聞くと、今の新米は炊飯時、水分調整を全くしなくて良いんじゃ…という話になりそうですが、これはこれで難しくて、新米は性質上、水分を吸収しやすいので仕上がりが水っぽくなってしまうという事態が発生するんですね。
以上をまとめると、昔ほど水分を減らす必要はないが、微調整は必要。ということになります。
筆者が調べた範囲では、仕上がりに水分が多いと感じたら、3~5%ほど水分を減らすと良いと言われていることが分かりました。
炊飯の基本は「お米1合の対し、水200ml」ですから、この場合に減らして良い効果が得られるのは、10mlまで…つまりは小さじ2杯が限度となります。まさしく、さじ加減といった程度の水分調整量ですよね。もし、新米を手に入れた際には、折角の新米を美味しく頂くためにも、水分の減らしすぎには注意したいですね。
そんなわけで今回は、テレビで目にした新米の話でした。
糖質制限ダイエット等で、つい目のかたきにされがちなお米ですが、全く摂取しないというのもまた不健康なんじゃないかと筆者は思います。
もう既に、お米屋さんがイチオシしていた今年の新米は、市場に出回っていますし、ここらで日本人のソウルフードとも言われるお米の美味しさを再発見してみるのも、良いかもしれないですよね。
それでは、今回はこの辺で失礼致します。
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