人間の忘れられる能力
こんにちは。人材開発の冨田です。
先日、いつも使っている電動歯ブラシが壊れてしまったので、Amazonで買い直しました。
使っているのはオムロンの電動歯ブラシで、いくつか種類があるのですが、私は特にこだわりはないので一番安いものを購入しました。
で、後日届いたのですが、間違って「乾電池タイプ」の歯ブラシを購入してしまいました。
家で長く使うので「AC電源タイプ」が欲しかったのに、お出かけ用の乾電池式用のタイプを買ってしまったのです。安い方を買ったのに、また買い直さなきゃいけなくなりました。
と、ここまでならよくある話なんですが。
これ、前回もまったく同じ間違いをしていました。
その時フラッシュバックして、「なんてこった。。また同じことやってる。。」と、自己嫌悪に陥りました。
思えば、他にも同じようなことがありました。
持っているCDをまた買ってしまったことや、観たことあるDVDをまた借りてしまうこと。(いまはアマプラやネトフリなので失敗は無くなりましたが)
皆さんも同じような失敗はありませんか?
私だけではないはずです。
人間って、忘れる生物なんですよね。
ところで、「忘却曲線」というのを聞いたことがありますでしょうか。
時間の経過とともに、どれだけ忘れていくかというのを数値化したものです。
そのデータによると、
・「20分後」には「42%」忘れる
・「1時間後」には「56%」忘れる
・「9時間後」には「64%」忘れる
・「1日後」には「67%」忘れる
・「2日後」には「72%」忘れる
・「6日後」には「75%」忘れる
・「31日後」には「79%」忘れる
とあります。
これすごいですね。1時間後には半分以上忘れるってことですよね。そして、数日が経てば大体は忘れる。
よく考えたら、昨日のお昼に何を食べたかとか、昨日何を着ていたかとか、すぐに思い出せないですよね。
そうなんです。人間は忘れるように出来ているんです。
ただ、これはとても便利なことでもあります。
逆に、忘れられずに全部覚えていたらどうでしょう。
想像してみてください。
小さい頃にイジメられていたことや、告白してフラれ続けたこと、飲み会で粗相をしてしまったこと。あるいは、仕事や投資で大失敗してしまったことなど。
これらをすべて忘れられずにいたら、どんなに苦しいことでしょう。どんなに生きにくいでしょう。全部覚えていることの恐怖を想像してみてください。
それでなくても、現代のインターネット社会においては、ネット上に過去の写真や動画が(SNSの発信によって)残っちゃっています。
最近では、オリンピック関係者の過去の黒歴史を掘り起こされ、辞任に追い込まれたりしましたよね。
忘れさせてくれない社会になると怖いですよね。
人間は忘れられるから生きていられる。黒歴史を忘れさせてくれるからやり直せる。
そう考えると、人間の「忘れられる能力」というのは素晴らしい能力だと思います。
人は、何度でもやり直せる。いつからでもやり直せる。
こういう社会が生きやすいですよね。
ということで、今日は「人間の忘れられる能力」は素晴らしいというお話をさせていただきました。
私は三たび、乾電池式の電動歯ブラシを買ってしまうのでしょうか。
それではまた。
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