肝臓に優しくお酒を楽しむための「10か条」
こんにちは。冨田です。
先月、厚生労働省は「飲酒ガイドライン」というのを発表しました。その内容とは、「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」で生活習慣病のリスクを高めるといものです。ちなみに、純アルコール量20gとは、ビールロング缶1本(500ml)、日本酒なら1合弱に相当します。
タバコの喫煙率が下がるところまで下がってきたので、今度はアルコールがやり玉にあげられているのでしょうか。そしてこのタイミングで、飲料メーカーは高アルコール飲料の販売を停止し始めています。
今後、飲料メーカーの自主規制がはたらいてくると、この波は強いうねりとなりそうです。居酒屋の店主は戦々恐々としているのではないでしょうか。
政府のガイドラインはさておき、まあお酒の飲み過ぎが良くないのは確かです。個人差はありますが、健康を害することも分かっています。
ということで今日は、お酒を飲むときに気をつけておきたい「10か条」をご紹介します。
(1)居酒屋に行く前に何かを食べる
空きっ腹でビールを流し込むと、アルコールを胃に留めることが出来ず一気に腸に送られます。アルコールの95%は小腸で吸収されるので、血中アルコール濃度が一気に上がり、肝臓へ急激な負担をかけてしまうことになります。
それを防ぐために、居酒屋に行く前にコンビニなどでヨーグルト飲料や牛乳を飲んでおくと良いでしょう。あるいは高カカオチョコレートでも良いです。
このようなものを先に胃に入れておくと、アルコールを腸にすぐに行かせないで胃に留まらせることが出来ます。
(2)ストロング缶と居酒屋のチューハイは厳禁
もう絶滅危惧種になったストロング缶ですが、成分には果汁フレーバーが添加されています。果汁に含まれる果糖や甘みの原料であるコーンシロップは、肝臓を直撃する「超悪玉糖質」です。
なお、居酒屋のチューハイも同様です。よく表記されている「糖類ゼロ」は「糖質ゼロ」ではありませんのでご注意を。
(3)ビールはジョッキよりも瓶
前述したとおり、大量のビールが空っぽの胃腸に流れ込むと、アルコールが素早く吸収され、肝臓の負担が一気に増えてしまいます。なので、ビールを胃腸に少量ずつ入れていくには、ジョッキではなく瓶ビールをコップで飲むのが良いでしょう。結果的に少しずつ胃腸に送り込めることになります。
あとは裏技として、ノンアルコールビールでビールを割ると、味的には違和感なく飲めるし、アルコール量も減らせます。
(4)「とりあえず」はポテサラよりトリカラ
ポテトサラダのジャガイモに含まれるでんぷんは糖質たっぷりです。つまり、アルコールとポテサラを一緒に摂取すると、肝臓にダブルパンチを浴びせるようなものです。
「とりあえず〇〇」にオススメは、たんぱく質と食物繊維です。具体的には、枝豆、冷奴、卵焼き、野菜、きんぴらごぼう、焼き魚、そしてトリカラなどです。
(5)ビールでつまみを流し込んじゃダメ
つまみがまだ口に残っているのに、それをビールを流し込んでしまうと良くありません。一気に血糖値が上がってしまいます。
食べ物をアルコールで流し込むのではなく、まずは「よく噛む」ことで「だ液」をたくさん出すことが大事です。
そうすることで血糖値の急上昇、肝臓への負担を抑えます。つまり、「食べる」と「飲む」をしっかりと分けることです。
(6)つまみは糖質ちょいオフ。ビタミンBをたっぷり取る
お酒のつまみに、ご飯、麺類、パン、イモ類などの糖質はなるべく避けましょう。逆に、豚肉やさば、カレイ、丸干しイワシ、チーズ、玄米などのビタミンB類を摂ると良いです。
なぜなら、アルコールを摂取する人はビタミンBが多く消費されてしまいますので、意識してビタミンBを摂るようにしましょう。
(7)お酒と同量の水を飲む
よく、お酒を飲むとトイレが近くなると思います。それは、アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制され、必要以上に尿が出てしまうからです。飲んだお酒の量の1.5倍が出るとも言われます。
このように、アルコールには利尿作用があるため体内の水分が失われてしまいます。お酒を飲む時には、同じ量の水を飲むことが大事です。チェイサーを用意しておきましょう。
あと、夏場の暑い時に、水分補給とばかりにビールをガブガブ飲む人がいますが、アルコールの摂取は水分補給になるどころか、むしろ体内の水分量を減らして脱水状態を引き起こす危険性があります。ご注意ください。
(8)シメはラーメンではなく、味噌汁かお茶
飲んだ後は、失われた水分と塩分を取り戻す為に汁物が欲しくなります。ただし、ラーメンは糖質、塩分、早食いと、禁断の食べ物です。シメのラーメンは肝臓にかなりの負担をかけてしまうのでやめておきましょう。
飲んだ後のシメは、お味噌汁かお茶にしておきましょう。
(9)帰宅後の風呂とダメ押しの寝酒は我慢
飲んだ後は湯船に入らずシャワーだけにしましょう。仮に酔った状態で湯船に浸かると、大量の血液が全身に送られ、脳や心臓の血流が減少してしまいます。
それが「脳貧血」「不整脈」「心臓発作」などを引き起こす原因となってしまいます。最悪の場合、お風呂で倒れてしまう可能性があります。
あと、寝る直前まで飲み続けると、肝臓は朝まで働き続けることになりますので、寝酒は避けましょう。
(10)純アルコール量は週単位で管理。休肝日は不要
休肝日をとるよりも、一週間単位でアルコール量を管理する方が合理的です。1日20〜40グラム以内の摂取であれば休肝日は不要です。(これは政府のガイドライン通りですね)
なお、アルコールが肝臓で代謝されている間は、脂肪の燃焼が阻害されます。つまり、アルコールのとりすぎは脂肪肝につながりますので、ダイエットに励んでいる人は、アルコールは抑えた方が良さそうです。
お酒による脳への影響
ところで、人はお酒を飲むと陽気なるのはなぜかご存知ですか?
普段、脳は「理性のガードマン」と呼ばれる「前頭葉」によって理性的な行動が保たれています。
ところがお酒を飲むと、アルコールにより「前頭葉」が麻痺し始めます。そして徐々に「感情」が「理性」を上回っていくので、陽気になるというわけです。
それでは、飲むと記憶が無くなるのはなぜでしょうか?
飲み過ぎて記憶が無くなるのは、脳の「海馬(かいば)」という器官の「短期記憶」と「長期記憶」が影響しています。
飲んでいる最中は「短期記憶」の連続ですが、それだけでは上書き保存がされていない状態なので「長期記憶」に保存されません。
ところが、酔っ払って覚えていないのになぜか自宅へ帰って来れたという事があると思います。その理由は長期記憶です。自宅への帰り道は「長期記憶」としてすでに脳にインプットされているため、酔って覚えていなくても帰って来れるのです。
長期記憶とは「思い出記憶」「エピソード記憶」とも言われます。
最後に
さて、今日はお酒にまつわるお話をしましたが、やっぱりお酒を飲む人と飲まない人では、飲む人の方が健康を害しているのは事実です。
そして、酒の強さは遺伝子によって決められていますので、飲んで鍛えるのは間違いです。飲めない人に強要するのは絶対にやめましょう。
ということで、お酒は肝臓に負担をかけないよう適度に楽しく飲みましょう。くれぐれも「飲みすぎ」にはご注意を。
それではまた。
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