
「無駄なこと」が経済を成長させる
こんにちは。冨田です。
私はどちらかというとミニマリストです。
物事は合理的に考え、必要最低限のモノしか所有していません。
そんな私からすると、人があれこれとたくさんの「モノ」を所有していたり、わけのわからないものに課金したりするのを見ると、ついつい「無駄なことしてるな~」と思ってしまいます。
ですが、世の中が私のようなミニマリストばかりだと、社会全体は良くなりません。
「無駄遣い」こそが、私たちの社会を豊かにしているのです。
そこで今日は、「無駄遣いと経済の関係」について考えてみたいと思います。
みんなが必要最低限の暮らしをするとどうなるか?
想像してみてください。
もし、日本国民全員が超合理的なミニマリストになり、生活に必要最低限のモノしか買わなくなったら、どうなるでしょうか?
個人個人の貯金は増えるかもしれません。しかし、社会全体で見ると、恐ろしい事態が起こります。
誰もお金を使わないので、モノが全く売れなくなります。
ファッション、外食、エンタメ、旅行といった「無くても生きていける」産業は、次々とドミノ倒しのように崩壊していくでしょう。
結果、経済全体が深刻な不況に陥り、人々の所得は減少し、ついには「最低限の暮らし」すら維持できなくなってしまうかもしれません。
個人の視点では「正しい」はずの倹約が、社会全体で行われると、逆にみんなを貧しくしてしまう。
この現象を、経済学では「倹約のパラドックス」と言います。
私たちが普段、何気なくしている「ちょっとした贅沢」や「無駄遣い」こそが、結果的に社会を維持しているのです。
何に価値があるかは人それぞれ違う
それでは次に考えたいのが、なぜ私たちは「必要最低限」で満足できず、「無駄」と分かっていながらもお金を使うのでしょうか?
それは、私たちが「モノ」ではなく、その先にある「価値」にお金を払っているからです。
たとえば、一杯800円のコーヒー。
これは単なる飲み物ではなく、落ち着いた空間で過ごす「時間」や、友人との会話を楽しむ「場所」という価値を買っています。
たとえば毎月通う美容院。
髪を切る機能だけでなく、プロに任せる安心感や新しい髪型で得られる「自己肯定感」、あるいは「リフレッシュな気分」に価値を感じています。
ゲームへの課金も、他人には単なる「電子データ」に見えても、本人にとっては、ドバドバ「ドーパミン」が分泌され幸せと感じているはずです。あるいは、競争や協力を通じた「コミュニティへの参加意識」もあるでしょう。
このように、消費とは極めて個人的な「価値判断」に基づいています。
他人が見れば「無駄」なものでも、本人にとっては心を豊かにする「投資」なのです。
この多様な価値観があるからこそ、世の中には多種多様な産業が生まれ、経済に厚みが生まれるのです。
あなたにとっての「無駄」は、誰かにとっての「かけがえのない価値」になります。
これこそが「豊かな社会」へつながるのです。
無駄こそ経済
経済はよく人体の「血液」に例えられます。
お金が血液となり、社会の隅々まで巡ることで、企業や個人という細胞に栄養を届けています。
そして、私たちの「無駄遣い」こそが、この血液を力強く送り出すポンプの役割を果たしているのです。
あなたがゲームに5,000円課金したとしましょう。
そのお金は消えて無くなるのではなく、ゲームクリエイターの給料になります。
そのクリエイターがそのお金でレストランに行けば、飲食店の売上になります。
さらにそのお金が、食材を卸す農家の収入になり…みたいな。
このように、あなたが使ったお金は社会を旅して、誰かの仕事を支え、生活を潤しているのです。
このお金の循環こそが、経済の正体です。
そう考えると、あなたの「無駄な消費」は、あなたが思う以上に社会と深く繋がっているのです。
まとめ
人がどんなものに価値を感じ、お金を支払っているのかは、第三者からは知るよしもありません。
無駄な買い物してるなぁとか、意味もない課金してるなぁとか思われるものでも、結果的に経済が回り社会が豊かになっているということです。
もっと「無駄遣い」していきましょう。
それではまた。
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