BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 冨田 展正
  4. バランスシートを家計に置き換えてわかりやすく解説します

バランスシートを家計に置き換えてわかりやすく解説します

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

ビジネスパーソンであれば、売上や利益はいつも気にしなくてはいけない数字ですよね。昨年対比、目標対比など、会議の場で発表すると思います。その際、一番よく使うのは「損益計算書(PL)」ではないでしょうか。

売上がいくらで、仕入原価がいくらで、粗利がいくらで、販管費を引いて営業利益はいくらで、みたいな。損益計算書は、基本的には単純な足し算引き算なので、誰が見てもわかりやすい数字だと思います。


一方で、同じ財務諸表である「貸借対照表(バランスシート)」の方はどうでしょうか。こちらをすぐに説明できる人は少ないのではないでしょうか。「資産の部」と「負債の部」があって、「貸方」「借方」とか言ったりします。さらに「純資産」というのがあり、「資産」と何が違うの?といった感じです。

そこで今日は、私も含めいまいちよく分かっていない「貸借対照表(バランスシート)」について、一緒に勉強していければと思います。

 

(仮称)田中さん家の「損益計算書」

まずは分かりやすい「損益計算書」の方から、家計に置き換えて見てみましょう。

田中さんのサラリーマン給与が35万円で、妻のパート収入は8万円です。合わせて「43万円」が田中家の合計収入となります。

そして支出の方は、家のローンや車のローン、そして水道光熱費や通信費(スマホ代やネット代)など、生活インフラにかかる費用。さらに、食費や生活日用品などの費用。飲み会や買い物などの娯楽に使う費用。合わせて月に「37万円」が掛かっています。

そして、収入から支出を差し引くと、貯金が「6万円」となります。企業でいうとこれが「営業利益」です。つまり、田中さん家の損益計算書としては、黒字なわけで、とりあえず問題はありません。

田中さん家の「バランスシート」

では、ここから田中さん家の貸借対照表(バランスシート)を見ていきましょう。

まずは、左側の「資産の部」です。ここには資産、つまりお金に換えることができる「プラスの財産」を載せます。現金、預金、株式、不動産、保険、債券、持ち家、金、宝石などです。

田中さん家の資産は、財布に入っている現金や銀行に預けている預金、そしてローンで購入した自宅やマイカー、積み立て式の生命保険で、合わせて「3670万円」です。

そして、右側上部にくるのが「負債」です。ここに入るのは、ローンなど返さなければいけない「マイナスの財産」となります。あと、未払金として、クレジットカードで使用した金額が入ります。要は、後払いで購入したものですね。企業でいうと「買掛金」にあたります。

最後に、右側下部にくるのが「純資産」です。ここに入るのは、資産から負債を差し引いて、最終的に手元に残るお金です。つまり、借金などすべての返済をした上で、最後に「手元に残るお金」のことで、純粋な財産となります。

田中さん家でいうと、もしいま自宅やマイカーを売却し、そのお金で住宅ローンや自動車ローンをすべて完済したら、手元に残るお金が「555万円」あるということです。

なおバランスシートは、左側の「資産」と、右側の「負債+純資産」の額が同じにならなくてはいけません。(左右同じだから「バランスシート」です)

まとめ

損益計算書は、毎月の収支を見るもので、とりあえずプラスになっていれば問題はありません。ここがマイナスになると、貯金を切り崩すことになります。

貸借対照表は、財産の総額を見るもので、そのうち借金がいくらで、純粋な預金はいくらなのか、という内訳を見るものです。ちなみに、不動産や車などは、買った値段を入れるのではなく、現在の「査定価格」を入れます。


このように、家計を貸借対照表(バランスシート)にしてみれば、少し分かりやすくなると思いませんか。これが企業のバランスシートになると、もっと細かな項目がいろいろ出てきて分かりづらくなります。

ただ、大事なポイントとして一つ言えるのは「純資産」の比率がどれくらいなのか、というのを見ることです。つまり、借金を今すぐに返さなくてはいけなくなった時に、財産を現金化してすぐに返済できるのかどうか、ということです。

ここを見れば、企業の体力が計れます。

それではまた。

 

 

********************************************

プロスキャリアでは工場内での製造のお仕事からピッキング・軽作業など多数ご用意しております。 高収入のお仕事が多く、正社員登用実績も多数あります。神奈川・東京で仕事をお探しの方はぜひお問い合わせください!  お仕事情報「ジョブ&キャリア」

コーポレートサイト https://proscareer.co.jp/

Facebook Twitter Instagram YouTube TikTok

********************************************

関連記事