テクノロジーの進化による「可視化」の副作用
こんにちは。冨田です。
今年に入ってから中高生による「迷惑動画テロ」があらゆる飲食チェーン店で勃発しています。とりわけ「スシローぺろぺろ事件」は大きく報道されました。一時は時価総額が170億円も下がるというとんでもない事態になりました。
なお、スシロー側は本人からの謝罪を受け入れず、民事刑事の法的措置をとる姿勢を示しています。その後出てくる可能性のある模倣犯を抑止するためには良い選択かなと思います。
回転寿司で人が食べるであろうお寿司をぺろぺろするなんて、まともな人の常識ではあり得ないイタズラです。どうしたらこんな子供に育つのか、親の顔が見てみたいです。
と、今回はそんな話ではなく、この事件を違った角度から考察したいと思います。
テクノロジーの進化による可視化
実は、こんな悪ふざけをする人間は昔からいて、いまの若い子だけがこんなことをしているわけではありません。
昔は仲間内だけでゲラゲラ笑って終わっていたのに、今は気軽にスマホで動画を撮れてSNSにアップ出来てしまうので、拡散して世の中の多くの人に知られたということです。
おそらく、昔の人もスマホを手にしていたら同じことが起きていたと思います。つまり、テクノロジーの進化により「可視化」されただけとも言えます。
もちろん、自らの意思で投稿して炎上しているわけなので、自業自得としか言いようがありません。一方、お店側にとってみたら、客足が減って株価が下落するなど、とんでもない実害を被ります。
テクノロジーの進化は人々の生活を便利に、そして豊かにしますが、使い方によっては「爆弾」にもなりえます。
常時つながることの副作用
たとえばInstagramやfacebookなどのSNSで、友達のリア充生活を垣間見てしまうことがあると思います。
「沖縄に旅行で来ています」「友達とパーティーしています」「ディズニーランドなう」みたいな投稿を目にしてしまうと、一人で暇な自分がさみしくなってしまうでしょう。
でも、そんなSNSでの「リア充投稿」は、楽しいところだけ゛切り取って゛投稿しているだけなので、普段からそんなキラキラしているわけではありません。
たとえば、GPSで友達と居場所の共有ができるアプリなんかは、仲が良ければ楽しくてよいのですが、微妙な相手とはそんなに常時つながっていたくないですよね。
家族とのカレンダー共有なんかは、今日は仕事が遅くなるのか、夕食を自宅でとるのか外食するのかなど、お互いの予定が分かり便利だと感じる一方、都合の悪いことも、しばしばありますよね。
見えてしまった新型コロナウイルス
少しスケールの大きい話で言うと、新型コロナウイルスがあります。コロナウイルス自体は昔から存在していて、いわゆる゛風邪コロナ゙ウイルスなわけですが、今回はその「新型」を発見したということです。
テクノロジーが進化しているからこそ発見できた(見えてしまった)とも言えます。
もし見えていなければ、「なんか最近風邪ひく人多いし、インフルエンザみたいに高熱になって苦しむ人が多いな〜」で済まされた可能性があります。
そして世界中がパンデミックになったのは、スマホやSNSが世界中に浸透している時代だからこそ、「可視化」された情報が拡散していったのだと思います。いわゆる「インフォデミック」というやつですね。
最後に
テクノロジーの進化により、あらゆるものが「可視化」され、そのおかげで良いこともあれば悪いこともあります。
見えなくてもよいものまで見えてしまうのは、テクノロジーが進化して「可視化」された「副作用」とも言えるのではないでしょうか。
冒頭の「迷惑動画」など、若気の至りで彫ってしまった「デジタルタトゥー」は、なかなか消えないということを、小さい頃から教育した方がよいと思います。そんな時代なんだと思います。
それではまた。
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