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他人への干渉が社会の秩序をつくる

 

こんにちは。冨田です。

ニュースやSNSを見ていると、本当に日本人は「他人のこと」が好きだなあと思います。

芸能人の不倫騒動があれば「けしからん!」と総叩きし、パワハラやセクハラがあれば、当事者でもないのに徹底的に吊るし上げます。
パパ活だの推し活だの、他人が自分のお金と時間をどう使おうが勝手なはずなのに、「それはやめたほうがいい」「人生を棒に振るぞ」と、頼んでもいないアドバイスが飛んできます。

正直、「放っておけばいいのに」と思ってしまいます。
「人のことはどうでもいいから、まず自分のことをしっかりしなさいよ」そう言いたくなります。

でも実は、この「過剰なおせっかい」や「偏見」こそが、皮肉にも日本の治安と秩序を守っているのではないかと思うのです。

そこで今回は、この「ニッポン」の独特な村社会のについて、少し深掘りしてみたいと思います。

 

「世間体」という名の高性能監視カメラ

日本が世界でトップクラスに「治安が良い国」であることは疑いようのない事実です。

夜中に女性が一人で歩ける。
カフェで荷物を置いてトイレに行ける。
落とし物が交番に届く。
これ、海外から見ると「奇跡」に近いらしいです。

なぜこんなことが可能なのか。
警察が優秀だから? 法律が厳しいから?

いいえ、違います。
私たち国民全員が、「互いに監視し合う防犯カメラ」の役割を果たしているからです。

日本には「世間体」という強力な概念があります。
「そんなことをしたら近所で噂になる」「親に顔向けできない」「後ろ指を指される」
この恐怖心が、法律以上に強い抑止力として働いているからです。

不倫やパパ活がこれほど叩かれるのも、単なる嫉妬や正義感だけではありません。
「村の掟を乱すやつは許さん」という、村社会特有の防衛本能が働いているのです。

つまり、日本人の「偏見」や「干渉」は、社会の秩序を保つための「最強のセキュリティシステム」として機能しているわけです。

 

世界で稀に見る「成功した社会主義国」

よく日本は、「世界で最も成功した社会主義国」なんて揶揄されることがあります。
資本主義の皮を被っているけれど、中身はけっこう社会主義ぽくない?と。

「みんな一緒が素晴らしい」
「出る杭は打たれる」

このメンタリティは、まさに社会全体の秩序を維持するのに適しています。

突出したお金持ちも、極端な貧困層も生まれにくいような力学がかかり、みんなが「中流」という名のぬるま湯の中で、ある種の平穏を保っています。

日本が世界に誇る製造業の現場を見ていても、この「標準化」への執念は凄まじいものがあります。
マニュアル通り、規格通り、時間通り。
これが日本の高品質なサービスや製品を生み出している源泉であることは間違いありません。

もし日本人が、「他人のことなんてどうでもいい」という個人主義に走っていたら、電車は平気で遅れるし、宅配便は届かないし、夜道は怖くて歩けない国になっていたかもしれません。

私たちが享受しているこの「安心・安全」は、皮肉にも私たちが嫌う「おせっかい」と「同調圧力」によって支えられているのです。

 

世界の「秩序」はどうなっているのか?

それでは少し視点を広げて、世界の「秩序維持システム」と比較してみましょう。


■欧米諸国(アメリカ・欧州)

彼らは「神様(あるいは自分の良心)」と契約しています。
「他人がどう思うか」よりも「自分がどうしたいか」「ルール(法律)に違反していないか」が基準です。
だから精神的な自由度は高い。おせっかいも少ない。
その代わり、意見が合わなければ徹底的にやり合いますし、トラブルになれば即訴訟です。
日本が「空気」で察して解決するのに対し、向こうは「契約書」で白黒つけます。
これもまた、別の意味で疲れる社会です。


■監視社会(中国など)

日本が「お隣さんの目」で監視するなら、こちらは「国家の目」がガッツリ監視します。
街中のカメラ、顔認証、信用スコアと。
物理的なシステムで管理されている分、実は「システムさえ騙せれば何でもあり」というドライな側面もあります。
ある意味、個人の内面までは干渉してこないのかもしれません。


■新興国(東南アジア・ラテンアメリカなど)

ここはもう、「秩序」よりも「カオス」を受け入れるスタイルです。
電車は来ないし、約束は守られない。
でもその分、自分が遅刻しても気にしないで許されます。
「人に迷惑をかけてはいけない」とカチコチになっている日本とは真逆で、「お互いに迷惑かけあって生きていこうぜ」という世界線です。


こうして比較すると、日本の立ち位置が分かります。
欧米のような「契約社会」でもなければ、中国のような「監視社会」でもない。
自然と秩序が守られる社会主義国だと言えますね。

 

まとめ

日本は「島国&鎖国」で、「日本人だけ」で長らく生活していた過去があります。
そうすると自然と村社会が形成され、他者への過干渉が始まるわけです。

ある意味仕方がないことですが、生活している中で少々息が詰まることもあります。

いま、テレビでタレントが干される案件が続いていますが、これは元を辿れば、日本人の「他人への干渉」が原因です。

「不倫・セクハラ・パワハラ」は許さん!

不祥事を起こしたタレントの番組が叩かれる

番組のCM(スポンサー企業)も叩かれる

テレビ局がスポンサー企業に配慮し

タレントが干される

こんな社会では少し生きづらいですよね。
でも、そのおかげで社会の秩序が守られています。

ほんと、良し悪しだなあと思います。

それではまた。

 

 

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