説明ではなくストーリーで語ろう
こんにちは。人材開発の冨田です。
さて今日は、「説明」ではなく、「ストーリー」で語ろうという話をしたいと思います。
その前に、私の実体験の話を聞いてもらえますでしょうか。
私は20代前半の時、アルバイトでクラブDJをしていたことがあります。
ある日、その仕事の帰りにふらっと一人でバーに飲みに行きました。
カウンターで飲んでいたら、同じカウンターにすごく綺麗な女性が一人で座っていました。
そしてなんと、その女性の方から話しかけてくれて、カクテルを一杯ご馳走してくれるということになりました。
もちろん断る理由はなく、喜んで私はそのカクテルを飲み干しました。
そして……私の記憶はそこで途切れました。
気づいた時には、ユニットバスの浴槽の中でした。
どうやらビジネスホテルの中にいるようです。
そして、その浴槽には、お湯ではなく、氷水が入っていました。
私はその浴槽の中に、座った状態で目を覚ましたのです。
まったく状況がつかめず、辺りをキョロキョロと見渡しました。
すると、すぐ横にメモ書きと携帯電話が置いてありました。
メモにはこう書いてありました。
「動くな。すぐにこの携帯電話で救急車を呼べ」
え?!なんなんだ!
もう頭の中はパニック状態でしたが、言われた通りに携帯電話で「119」を押し電話をかけました。
そして、受話器口の救急隊員から、開口一番こう言われました。
「またですか…」
「困りましたね。いいですか。今から言うことを冷静に聞いてくださいね」
「背中に手を回してみてください。管(クダ)が刺さっていないですか?」
言われた通り背中に手を回してみたら、点滴で使うようなビニール製の管が背中に刺さっていました。
そして救急隊員は続けます。
「いいですか。冷静に聞いてくださいね。実はですね、ここ最近、肝臓狩りの被害が続いていまして、同じ通報が続出しているんですよ」
なにーーー!!?
どうやら私は、あのバーで女性に睡眠薬か何かを飲まされ、肝臓を取られてしまったようです。。
というのは、真っ赤なウソです。
どうですか、びっくりしましたか。
正確に言うと、クラブDJのバイトをやっていたのは本当ですが、そのあとはすべてウソの話です。
このエピソードは、「アイデアのちから」という本の冒頭に書かれている内容です。
この本は、“記憶に焼き付くアイデア”を作るために必要なエッセンスをまとめた本です。
どうでしょうか。このエピソードにはグッと興味を惹かれませんでしたか?
おそらく、今あなたの記憶にしっかりと焼き付いたのではないかと思います。
この本の中で、記憶に残る文章とは、
①「単純明快で」
②「意外性があり」
③「具体的で」
④「信頼性があって」
⑤「感情に訴える」
と言っています。
それでは、先ほどのエピソードを当てはめてみましょう。
①寝ている間に肝臓を取られるという「単純明快で」
②ハニートラップからの肝臓取りという「意外性があり」
③救急隊員との電話のやり取りなど「具体的で」
④私自身のエピソードという「信頼性があって」
⑤肝臓を取られるという驚くような結末で「感情に訴える」ことができるストーリーです。
このテクニックは、あらゆるものに応用できます。
商品説明であったり、プレゼンであったり、ランディングページや動画制作、ブログや小説もそうですね。
何か文章を書く際には、是非この5つのポイントを意識してみてください。
きっと、記憶に残る文章が書けるのではないかと思います。
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